爪の切りごろ

どなたかの言葉に「すぐすれば、すぐすむ」という
名言がある。

大きなしごとであれ、小さなしごとであれ、
ほっとかずにとにかく取りかかること、
みたいな意味かとおもう。

「すぐすれば、すぐすむ」を
なるほどこれかと私が実感するのは、
まこと些細なことだが、爪を切ったときである。

爪が中途半端に伸びているのを発見すると、
まあ、明日にでも切ろうとほっておく。
数日後、結構伸びてきても、ほっておく。

で結局、あいだに黒いものが溜まりそうなほど伸びたころ
たとえば打ち合わせ時に気づいて、
相手に申し訳なくなるし、はずかしい。

また、こういうこともある。
脳は、あれをせねば、これをせねばみたいな記憶を
それほど貯めこめない。
すぐに負担がかかり、脳のうごきは重くなる。

爪を切るという些細な「せねば」も、
実は脳みそのはしっこのほうの容量を結構使っているだろう。
伸びつづける爪を見てほったらかすたび
その容量は増えるだろう。

こんなんじゃ、いいしごとも俳句もつくれない。

爪は中途半端に伸びたころ、すぐ切ればいい。
なので、さっき切った。


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