たとえば私は俳人だから
俳句でいうと、
作品をつくるうえで、かんがえすぎの人がいる。
なにをかんがえているかというと、
①ブルーオーシャン探し
②作品そのもの
①に関しては、あれこれ読んで分析して、
まだ誰もやったことがない作風(ゴール像)を探す。
それが悪いということではないけれど、
俳句でいえば、そうしたかんがえ自体が
作品から透けて見えやすくて、読者としては鼻白む。
小説くらいの長さがあれば、
ゆっくりと作品世界に入ってもらってから
あっちへこっちへ読者を導くことができるかもしれない。
けれど
俳句は短いのでそんなことができない。
読者はドライな目のまま
十七文字を一瞬で読み切ってしまうので、
レントゲン写真のように主題とか狙いが
そのまま見えてしまう。
なので個人的には
ブルーオーシャンを狙って
意図的に方向を決め、
その方向に嵌めて作品をつくるってやりかたは
あんまりやらない方がいいとおもう。
かんがえている間があれば、
ひとつでも多く作品をつくった方がいいとおもう。
とはいえ、
ゴールまでのステップを示したロードマップがないと
歩きはじめられないという人もいるだろうから、
ま、ひとそれぞれ、というとこに落ち着いてしまうんだけど。
②の話はまた今度。

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