ノートパソコンのあれは天板というのだろうか。
開いてるときには相手に見え、
閉じたとき上になる部分。
あそこにたくさんのシールを貼るひとがいる。
私は貼らない派。
あれは自己主張のひとつであるとともに、
なにしろ打ち合わせ中はずっと相手のほうに向いているから
会話のきっかけを促すものなのだろう。
つい見てしまうのは確かですね。
小学生のころ、集めた仮面ライダーシールを
棚にたくさん貼っていた。
側面や枠や内側、いたるところに貼った。
ストロンガーがいちばん好きだったが、
地味な感じのXを
応援したい気持だったのを覚えている。
で、とある日、それが嫌になってしまった。
なんかごちゃごちゃしていて、癇に障る。
ぜんぶはがしていったが、あちこち白く残る。
よけいごちゃごちゃしてきて、後悔した。
以来、私はシールを貼らなくなった。
だから今でもパソコンにシールを貼っているひとを見ると、
勇気があるなあと感心する。
シールを選び、何枚もをバランスよく貼る。失敗はゆるされない。
しかも、トラベルステッカーが無造作に、しかしお洒落に貼られた
旅行鞄のように、深い味わいを出さねばならない。
つまり、ずいぶんハードルが高い。
まわりでもパソコンに貼っているのはデザイナーさんが多いようだ。
あれはセンスや感性を見せつけてやるぞというより、
空いている空間があると自分流に埋めたくなってくるのでしょうね。
衝動とか、本能とか、空白への恐怖とか。
きっとそういうものに違いない。
幼くしてシールに懲りたコピーライターは
それを羨ましく眺めながら、いろんな人がいるものだなあと
しみじみするのである。

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