ぐらぐら

虫歯になりにくいひとは
歯槽膿漏になりやすい、とか。

虫歯菌が繁殖しない代わりに
なんか違う菌が増えやすいためらしい。

しかも、虫歯のないひとは
歯医者さんでの定期点検を怠りがちだから
気づいたときには恐ろしいことに
なっているらしい。

よくできた話だなとおもう。

第一に、神さまは完璧なにんげんをお気に召さない。
あれがよければ、これが悪いみたいな感じにつくってある。

第二に、油断大敵ということがある。
それでも若いころは免疫力で健康を保っていたが、
歳を重ねるとそうもゆかない。
虫歯になんてならないぞと油断しているうちに
弱った免疫力に菌のやつらがつけこんでくる。
勝手に平和にはなってくれない。

第三に、虫歯は1本単位だが、歯槽膿漏というのは
歯茎ぜんぶに関わるらしく、一気に歯という歯が
ぐらぐらしはじめるのだとか。
放置の悪影響は組織全体におよぶ。

第四に、知らぬ間に歯根がとけてゆくとのことだが、
今の技術では歯根の再生はできないらしい。
21世紀になってずいぶんたつけれど、
まだまだ人にはできないことがたくさんあるらしい。

常にゆっくりと墜落してゆく状態を現在という。
だから現状を保つには上へ上へ飛びつづけねばならない
なんていうし、
なんかそういう話は聞くだけでもしんどいなあとおもうけど、
口中もまたおなじなのでした。


コメント

タイトルとURLをコピーしました